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これで本当の最後です・・・

前回の投稿で終わりにしようと思いましたが、メールを整理中にとても悲しい質問をお受けいたしましたのでこれにお答えして最後にさせて頂こうと思います。

まず、質問の内容を簡単に説明させて頂きますと・・・
「あなたは手術をしてSEXがしたかったのですか?
この文章を読む限り、SEXがしたいのに出来ないので不満だとしか思えない。
私は手術をして3年経過していて問題はない。
あなたはSEXをしたくて手術を望んだとしか思えない。」

こう言ったものです。実際はもう少し、攻撃的な内容でしたがここでは控えさせていただきます。

まず初めにSEXがしたかったのかしたくなかったのかと言うところについては答えはイエスです。
SEXはしたいと考えます。
これはGIDであろうが、健常者である普通の女性であろうが、ほとんどの方が同じだと思いますが、愛する人がいて、たとえ子供が産めなくとも、互いに結ばれたいと思うのはごく自然な気持ちだと思います。
もちろん、プラトニックな関係で満足であり、それ以上は望まないと言う方もおられるでしょう。
しかし、私はそうは考えません。
 私は愛する人とたとえ子供を産むことが出来なかったとしても、SEXと言う行為によって結ばれたいと考えます。
これは誰に誹謗中傷されようが、反対されようが、考えが変わることはありません。

次にSEXがしたいのに出来なくて不満だとしか思えないとのことですが、言い方はさておき、核心としてはその通りです。
上記にも記しましたが、私には愛する人がいます。
その方とSEXという形で結ばれたいと考えています。
そしてもちろん、性別の違和による、性器への嫌悪と言う理由から手術を望んだと言う面も当然あります。
しかし、SEXを望まないと言う形での手術であるならば、その後のダイレーション等の困難を考えれば、造膣を行わないと言う選択肢も当然あり、私自身もその選択肢があることを認識しておりました。
しかし、私は上記の理由からその選択肢は望んでおらず、業者・病院との事前の説明においてもその事は明白であったと考えます。

最後にあなたはSEXをしたくて手術を望んだとしか思えないとのことですが、この文面だけを見るとまるでセックスだけをしたくて手術をしたのだろうと言うような印象を受けますが、そのようなことはありません。
もちろん、SEXをしたいからと言う理由も上記のような事から手術を決意する一つの要因になったことは間違いありません。
しかし、同時にそれだけが理由ではないと言うこともはっきりと申し上げさせて頂きます。
当然、性別違和による性器への嫌悪と言う理由もあり、最終的には性別を変更する事までを望み、その手段として・・・。そして、同時に愛する人とのSEXも望んだためです。
因みにただSEXをするだけなら、はっきりとは書きませんが手術をしなくとも他の方法もあると言う意見もあるでしょう。
しかし、それは個人の考え方にもよりますが、受け入れられない場合もあると言うことをお伝えしておきます。
他者への思いやりを持ち、気持ちを察しようとするならば、自ずからおわかり頂けるものと期待致します。

以上、ご質問にはお答えできたかと思います。
恐らく、この方はご自身は無事手術を終え、このようなトラブルもあると言うことが俄かには信じられないのか、はたまた、私自身の落ち度を指摘したい、またはSEXなどと言う行為は不毛だとの考えから来るものなのか、単純に身体的、精神的、あるいは環境的な要因でSEXと言う行為に及ぶことが出来ないための苛立ちからの中傷なのか、理由はわかりませんが、人それぞれ、考えがあり大切な思いと言うものがあるものです。
誹謗中傷・・・もちろん、この方にも受け入れがたい考えと言うものが存在するのでしょう。
しかし、だからと言って、その考えを一方的に他者に押し付けるような事は決して、好ましいことではありません。

もう一度、ハッキリと申し上げておきます。ここからは他のブログの読者の方にではなく、あなた御一人にだけ申し上げておきます。
いくら調べても、いくら準備をしてもトラブルが100パーセント起こらないと言うことは言えないのです。
あなたの場合は上手く行った。
もちろん、その成功の裏にはあなたの努力も大いに関係しているのでしょう。
しかし、あなたよりも私の方がもっと、努力をしたのかもしれませんよ?
短い文章の中では読み取れないかも知れませんが、手術を受けようとする者の中で、事前に調べ、成功できるように努力をしない者などいないのです。
あなたと私、その他大勢のこれから手術を受けようとするすべての方の努力とあなたの努力の度合いを比べることなど出来ないのです。
あなたはとても努力をし頑張った。
同時に私も出来うる限りの努力をし頑張ったつもりです。
そして、これから手術を受けようと決意する方はすべて、最大限の努力を行うことでしょう。
あなたと私、そしてこれから手術を行うすべての人・・・何も違いはないのです。
ただ一つ、違いがあるとすれば、あなたは手術に成功し、私は手術に失敗した。
そして、これから手術を行おうと言う方すべてが、成功するかも知れないし、失敗するかも知れないと言うことです。
それだけの事です。
その事を理由に私を蔑むならば、どうぞ気の済むまで蔑んで頂いて結構・・・甘んじて受け入れましょう。
その通りです。私はあなたが手に入れた手術の成功と言う現実を手に入れられず、一度は手術に失敗しました。
しかし、その後の自身の努力、またそれだけではない、まわりの大勢の方の支援を受け、最終的な成功を手に入れました。
それが現実の私の今の姿です。
蔑むのは勝手ですが、この事を持って、私自身は少しも恥じる事はなくまた、動じるものでもないと言うことをハッキリと申し上げておきます。
仮にもし、今後、あなたから実害を受ける事態に落ちいったとしても、私は一切動じることはなく、宣戦布告と受け止め、命がけであなたに対抗致します。たとえ、殺される事態に陥ろうともです。
そのつもりでお覚悟と誠実な行動をお願い致します。

最後に願わくば、もう少し他者への思いやりをもって、今後様々な事に接して頂ければ幸いです。

あなたのこれからの人生に幸多き事を願います。
ありがとう。
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テーマ : GID-性同一性障害
ジャンル : 心と身体

長らく放置しましたが。

ここで使っている、とあるフリーメールアドレスがこの度、閉鎖になり有料となるようなので、メールを整理していたところ、しばらくメールやらコメントやらが直近まで来ており、既にブログの存在すら忘れかけていましたが、そういえば完結はおろかほとんど何も書いていないことに今さら気づいたので、簡潔に結果とその後の経緯を綴っておしまいにさせていただきます。
相当、短い内容となってしまいましたが、これから手術を行う方の何かの参考になれば幸いです。

まず、再手術は受ける羽目になりましたが、望んでいた状態になることができました。
手術費用や渡航費用滞在費用、そして法的手続きにかかった費用などはすべて仲介業者にて支払うと言う結果になり、最終的には解決しました。
最初はここまですんなり、こちらの要求がすべて通るとは思っていませんでしたが、法的にも社会通念上もこちらの落ち度はないと認められたことを嬉しく思います。
弁護士の先生はじめご尽力いただいたすべての方に感謝致します。

私が手術を行った病院ですが、教えてほしいと言うリクエストがメールにてかなりの数がありましたので、ここに記しておきたいと思います。
恐らく、タイで手術を受けようと思っている方は一度は聞いたことがあると思いますが、私が手術を受けた病院はタイのガモンクリニックです。
ここで2回の手術を受け、最終的には当初契約をした内容と手術方式は変わりましたが、結果としてはほぼ納得できる状態となりました。

一応、解決までの簡単な経緯としては、トラブル発生後、契約をした仲介業者とは話し合いを持ちましたが、煮え切らない態度と感じましたので、即座に法的手続きを取りました。
結果は上記の通りです。
説明責任を果たしていない。書面による合意内容と明らかに異なる。また、業者自身も社会通念上、果たさざる負えない責任を果たしていなかったと言うことを痛感していた。
簡単に説明するとこのような内容でこちらの要求はすべて通る運びとなりました。
今から思えば、仲介業者の側も不測の事態であるとの意識はあり、その後の対応を疎かにするつもりはなかったようですが、なにぶん、こちらも相当追い詰められた状態であった為、勢いに任せて性急に突っ走った感は否めません。
もう少し、時間を掛けて話合えば、ここまでせずとも解決した可能性は十分あり、正直、反省しております。
かなり簡潔に端折ってしまいましたが、これが結果と簡単な経緯です。

最初の手術から半年後に2度目の手術を行い、既にそれから約2年ちょっと経過しております。
現在まで不都合もなく生活し、100パーセント完璧な女性とは言えませんが、2度目の手術以降は特にトラブルなく生活しております。
現在交際中の男性がいるのですが、その方と性別変更後に結婚も予定しており、二年前とは比べ物にならないくらい幸せです。
最後に繰り返しになりますが、ネットなどではほとんど表に出てきてはおりませんが、私のようなケースやそれ以外にも、確実に予想もしていなかったようなトラブルと言うものは起こっています。
既に手術を受けられ何も問題はなかったと言う方がほとんどであろうとは思いますが、それはたまたま上手く行っただけであり、これから手術を受けるすべての方が100パーセント上手く行くとは言い切れません。
なので、これから手術を受けるすべての方へのメッセージとして・・・トラブルがないとは言い切れない。仲介業者がいるから安心、経験者の紹介だから問題ないと何の疑いもなく信じるのではなく、慎重の上にも慎重を重ね、疑問点は徹底的に調べ、納得がいかなければ、絶対に契約はしないと言う強い姿勢で臨むことをお勧めします。
今現在、海外でのGID手術を斡旋している業者と言うのは、何か特別な免許や保証などを受けて運営されてはおらず、また、手術自体も絶対の保証のもとに行われているのではないと言うことも覚えておいて下さい。
自分は大丈夫という、保証はどこにもありません。
どこに頼もうが、どこの病院で手術を受けようがです。

また、このようなネガティブな現実があるのと同時にトラブルに巻き込まれてしまっても、解決の糸口は必ずあると言うことも同時に覚えておいて下さい。
今回の私のように非常に残念なケースに陥ってしまうことも確実にありえますが、そうした場合でも決して諦めないで下さい。
決して、病院や業者の言いなりになり、泣き寝入りなどしないで下さい。
弁護士をはじめ、法律家や医療の専門家、その他相談に乗ってくれる窓口や機関は必ずあります。
解決の糸口は必ず見つかり、諦めなければきっと上手く行くと、強く願い行動して下さい。

全体を通して大変短く、完結ではありますがこれで終わりとさせて頂きます。
ありがとうございました。

PS,以後、ご質問がある方は側面のメールフォームよりお願い致します。

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ジャンル : 心と身体

タイ手術体験 性別適合手術・・・失敗までの経緯と説明・・・3

前回の続きから・・・。

前回の話からも、こちらの依頼に何も落ち度がないと言う事はわかっていただけると思います。
その後は、局部の写真を送るように言われたので、撮影し送りました。
間違いがあってはいけないでの、比較対象となるものも一緒に写しておいてあるので、ちゃんと
わかっている医者であれば、判断ミスなど起こりようがないと思います。
そして、こちらの条件を伝え、写真も送った後に、医者から術式の回答が来て、金額なども提示されました。
術式は反転法。金額はすべて込みで約130万円でした。
これが依頼までの、ざっとした流れです。

その後は、通常通り、渡航し、まず、タイの精神科医の診断書を取り、入院前日に執刀する医師と面談。
その時も、性交渉時の性感や、どのくらいの膣の深さになるか。見た目はどういう感じになるかなどを
確認しています。医師の回答は、膣は5~5.5インチは可能であると言う事。
性感は、神経を顕微鏡下でしっかりつなぐので、もちろんあると言う事。
見た目も、大体、写真などで確認し、おおよその感じの説明を受けました。
ここでも、医師はハッキリと5~5.5インチの膣は作れると言っておりました。

そして、翌日には入院し、その日の午後に手術でした。
麻酔から目覚め、多少の傷みと共に手術が終った事を知りました。
この時はまだ、よもや、こんな失敗を犯されていたとは思いもしてません。
入院中は、順当に回復も進み、問題なくすべて終ったものであると信じていましたが・・・。
それは退院後にやってきました。
まず、不審に思ったのは、待てど暮らせど、ダイレーションがなかったのです。
通常、性交渉が可能な造腟を行った時は、ほぼ確実にダイレーションは行われるものだと思いますが
一向に始まらない。
流石に、おかしいと思い、アテンド会社のスタッフを通じて、尋ねたところ、手術は成功した、問題はないとの解答・・・。
しかし、納得出来るはずもなく、執拗に食い下がって聞いたところ・・・膣を作られていないことが判明しました。
最初は作ったが、予想以上に浅かっただの、見た目が出来ているから成功だのとこちらからすれば
言い訳以外の何者でないことを言っていました。
更に問い詰めたところ、何と、いいところ、2インチ有るか無いかであると言う事実を伝えられました。
その時の絶望感たるや・・・。本気で死のうかと思いました。
費用を必死で貯め、時間を作って渡航し、すべての筋道を立てて、計画し・・・自分で言うのもなんですが
相当、苦労しました。その結果が、この失敗です。
まったく、やりきれません。
恐らくは、最初から作る気がなかったか、切り取った後の材料を手違いで捨ててしまったかしたのでしょう。
どんな言い訳をされても、私はそう思っています。
若しくは・・・これは人としてどうかと言う感じですが、まだ、新築をしたばかりの病院なので、当然借金を抱えて
いる。その借金を返す為に、わざと、膣を作らないと言う、事態を引き起こした・・・。
外観上はクレームが起きやすく、形成外科医として、後々まで傷がつく。
しかし、膣を作らないとなれば、どんな風にも言い訳が出来る・・・。
それなら、費用の2重取りが可能になる。借金返済の為に、費用を2重取りして、荒稼ぎ。
こんな事を認めるわけはないと思いますが、疑ってしまいます。
実際にはどうだかはわかりませんので、あくまで想像です。
しかし、実際に手術はとても、納得出来るものではなく、もう一度やらざる負えなくなったという事は
紛れもない事実です。
この事をどう受け取るかは、このブログを見ている皆様の自由ですが、これは実際に起った現実です。
これから手術を性別適応手術を受ける予定の方はお気をつけ下さい。
ネットではほとんど、出てきていないようですが、トラブルは実際、確実に起こっています。

続く・・・



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タイ手術体験 性別適合手術・・・失敗までの経緯と説明・・・2

前回の記事でも少し触れましたが、今回は手術が行われるまでの経緯を綴りたいと思います。

最初から順を追って説明して行きたいと思います。途中経過に何か私に落ち度があれば
今回の手術結果も致し方ないと諦めもつくのですが、特に私に落ち度があったとは思えません。

2011/1月・・・大体、この辺りの時期。
まず、性別適合手術(性転換手術、SRS手術)を決意し、お金も貯め、仕事を休職するなど
いろいろと手術にあたっての環境を整えた私は、ずっと、通っているジェンダークリニックの医師に
その事を伝えました。
とりあえず、順当に書類などを揃えて頂く段取りをお願いしました。
それと同時に単独での渡航ではやはり言葉も通じず不安なので、仲介して頂ける所謂、医療コーディネーター
とか医療アテンドとか呼び方はいろいろあるようですが、そういった会社を探し、依頼する旨を伝えました。
そうしたところ、ジェンダークリニックの医師から、個人で探し、問い合わせを行うとキチンと対応して
くれないこともあるので、こちらで業者を紹介すると言われ、とある業者を紹介して頂きました。
(その業者の名称や詳しい概要は後日、キッチリとこのブログで挙げて行きたいと思いますが
とりあえず、今はまだ、再手術が終わるまで現在進行中で対応を依頼しており、まだ心ある業者か
悪意のある業者か判断出来ない状況なので、すべてが終わってから公表したいと思います。
誹謗中傷はしたくないので、すべてが終わった段階で客観的に事実だけを綴りたいと思います。)

早速、ジェンダークリニックの医師から紹介を受けた業者へアポイントを取り、数日後に先方の事務所へ
行き、いろいろ質問をしてお話を伺ってきました。
事前の準備の事、痛みの程度、不便になるケース、タイの事や病院の事、ダイレーションの事
性交渉時の快感の有無、宿泊先のホテルの事、術後の活動範囲の制限の程度などなど・・・
そして、こちらの望みも伝えました。
望みと言ってもごく一般的な事で外観上あまりにも醜くならないようにし、感覚をしっかり残してセックスの
快感が得られるようにしてほしい事・・・性交渉を前提としているので、それが可能であること。
と、このような感じで特に言わなくても、わかりそうな事ばかりです。
造腟を行わなくて良いなどとは一言も言ってはおりませんでした。

続く・・・



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タイ手術体験 性別適合手術・・・失敗までの経緯と説明・・・1

手術が失敗した・・・どう失敗したのか、具体的な内容を綴りたいと思います。

まず、性別適合手術、所謂、性転換手術とはどういったものか・・・
これをご覧になっている性同一性障害当事者の方はわかると思いますが
念の為、記しておきます。
性別適合手術、所謂、性転換手術とは、その名の通り、生まれ持った性別に備わる
最大の身体的特徴を持つ部位である生殖器を心の性別に合わせたものに変更する手術です。
男性は女性の・・・女性は男性の外性器に変更する為の手術です。
そして、私が受けた手術は男性から女性に変更する手術、MtF性別適合手術です。

具体的にはどのようにするか。あまり詳しい手術内容はわからないのですが簡単に書きますと
現在ある男性器に手を加え・・・ポール部分(陰茎,ペニス、竿)とボール部分(睾丸,たま、陰嚢)を取り
代わりにホール(膣,ヴァギナ)と外観上のパーツ(クリトリス、大陰唇、小陰唇など)を造ります。

以下に術式についてウィキペディアより転載した記述を掲載しておきます。

「男性型から女性型への変更(MTF-SRS)では、以下の2つの手法が一般的である。
陰茎会陰部皮膚翻転法
尿道と直腸の間を切ってスペースを作り、そこに海綿体、陰茎、精巣を除去した陰嚢の皮膚を血流を残したまま移植して膣を形成する。これを造膣と呼ぶ。性感を残すために、動脈と静脈と神経をつないだ亀頭の3分の1を移植して陰核を形成する。性感には個人差が大きく、また術後約1年間は、神経が未結線のために無感覚である。性腺も温存するため若干の体液が出るが、それはカウパー腺液であり、女性のバルトリン腺液およびスキーン腺液とは質・量が全く異なる。このことから、性交渉に必要な分泌液が十分でないことがこの手法の弱点である。また、術後3か月以上の長期間に渡って、1日2~3回程度定期的にプロテーゼ(スティック、ダイレーターとも呼ばれる)による拡張ケア(ダイレーション)を行い、膣の収縮を抑えることが必要である。長年の女性ホルモン投与による男性器の萎縮などの理由で陰茎や陰嚢の皮膚が不足する場合に、尿道を利用して造膣することも近年可能になった。この術法はモロッコ在住のフランス人医師のジョルジュ・ビュルー(de: Georges Burou)によって1960年代に考案され後の1973年に彼がスタンフォード大学医学部においてその術法を公開したことで世界に普及した。1966年にジョンズ・ホプキンス大学病院で行われた性別適合手術もこの技法を基に若干の変更を加えられたものである。現在タイなどアジア諸国も含めて世界的にこの手法が主流となった。ただし日本ではタイの場合とは異なり、術前に新しく形成した膣から毛が生えないよう電気脱毛を行う。

大腸法(Sj字結腸転用法)
性交渉を重視する場合に用いられる手法。尿道と直腸の間を切ってスペースを作り、下腹部を15cm程度開腹して、大腸の肛門側部分であるS字結腸を10数cm切り取り、造膣を行う。分泌される腸液がバルトリン腺液に似た効果をあたえるが、常に分泌し続けるためにナプキンなどで常時ケアをしなければならないという欠点がある。しかし、術後の膣収縮が少なく、ダイレーションが陰茎会陰部皮膚翻転法に比べて少ない回数で済むという利点がある。デンマークやスウェーデンなど欧米圏ではかつて1950年代を中心にこの手法が行われていたが、現在では古典的な術法とされ陰茎会陰部皮膚翻転法がどうしても不可能な場合にしか行われない。

どちらの方法でも難しいのは血行の保持であり、うまくいかない場合はその皮膚に血が通わなくなるため、その皮膚組織が壊死して脱落する可能性がある。

外性器の形状にこだわり、数回の手術を希望する者もいる。」

術式の概要は大体、上記のような内容です。
そして、私が受けた術式は、陰茎反転法・・・通常、上記にもあるように陰茎会陰部皮膚翻転法
つまり、竿と玉袋の皮膚を使い、反転させて膣穴に転用する方法ですが
なぜか、陰嚢皮膚は使わず、陰茎皮膚のみを転用する術式で行われてしまいました。
その結果、性交渉が可能な造膣はなされず、外性器のみが作成される結果になりました。
こんな結果は望んでおらず、到底、受け入れられない・・・そして、再手術を希望していると
言う次第です。
後の記事でまた、詳しく綴りますが、手術後、性交渉が可能な造膣が行われていれば
上記にもあるように膣穴深度維持の為、必ず、ダイレーションと言う処置が行われますが
そのダイレーションが最初からありませんでした。
そこで不審に思い、医療コーディネーターを通じ医師に確認したところ、とても性交渉が
行える膣ではない事が発覚しました。
医師は開けて見たら、造膣が出来ない状態だった。
外観が悪くなるから造らなかった。
予想よりも皮膚が足りなかった。
など、私からすれば、言い訳にしか聞こえない理由を繰り返していました。
私は睾丸除去もしておらず、ホルモン療法の影響で多少性器は委縮していたものの
通常であれば、十分皮膚は足りると思われる状態でした。
その証拠に医師自身も術前の説明で5~5.5インチは穴の深さは確保できると言われていました。
にも関わらず、結果はせいぜい、2インチあるかないか、自己で確認したところは1インチも
ないのではないかと言う状態にされてしまいました。
少し足りなかったとか言うレベルではありません。まったく、不十分です。
これは何かしらの手違い、若しくは何か悪意があったのではないかと考えています。

医師はこちらが聞くまで手術は成功していると言い張ったのです。
しかし、結果は誰が見ても成功とは言えない状態です。
本当に理不尽この上ないと言う気持ちです。

この辺りに関しての経緯はまた後日、綴っていきます。
思うところもあるので、考えられる真相も挙げて行こうと思います。

続く・・・



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プロフィール

yukimkinoko

Author:yukimkinoko
男性から女性へ性別移行中の者です。所謂、MtFです。後進の方の参考になればと思います。現在、ガイドラインに沿ってホルモン療法、性転換手術と進んでいます。生活はほぼ、女性ですが、戸籍は男性、氏名も男の子です。

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